André Chang
, Ph.D.
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広東の繁栄に急ブレーキ
translated by
宮崎 正弘
2007-12-18
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広東の繁栄に急ブレーキ
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宮崎 正弘
広東の繁栄に急ブレーキ、靴工場など数百社以上が倒産。最低賃金労働
者をベトナムのみかアフリカ諸国から輸入してみたが。
華南に最初に経済成長と繁栄がやってきたのは、隣接する香港資本の投
資だった。ミシン、軽工業がどっと出て、香港の工場街が空洞化した。
その成功をみて、東南アジアの華僑が果敢に投資し、ついで台湾資本が
どっと広州、東莞、仏山などに入った。
何を作るか?台湾などで採算割れした雑貨、弱電部品、そしてテニスラ
ケットやスポーツシューズなどである。
ことし1月から2月にかけて筆者は華南の九都市を超特急でまわった。
マカオから入国し、珠海、中山、仏山、開平、広州、恵州、深センをめ
ぐり、香港へ出国した。各地の繁栄、その影での工場閉鎖、失業者の群
れ。珠海市はともかく、中山市のど真ん中のホテルはガラガラ、むかえ
にあったホテルは閉鎖していた。
広州市内では、繁華街でビラまきをしている夥しい黒人労働者に驚かさ
れた。一方で金持ち階級の大量出現。彼らは朝食さえ作るのを面倒くさ
がり、レストランへ来るのである。お手伝いさんはフィリピンから。ま
ことに信じられない風景だった。
華南から最初にベトナムやラオスへ逃げ出したのは雑貨、弱電、靴のメー
カーで、台湾資本はベトナムに集中した。
つぎに中国のメーカーは、中国奥地、たとえば江西、湖南省から遠く峡
西、寧夏、貴州などの奥地へ向かった。急騰する人件費がネックとなっ
たためである。
それまで広州はベトナムからの不法労働者を大量に受け入れ、さらに江
西省などからも労働者を「輸入」してきたが、労賃の不払いや斡旋業者
のマフィア化などで、昨年旧正月に広東省だけで50万人の労働者不足に
見舞われた。その結果、アフリカ諸国からの不法移民を受け入れ、現場
労働不足を補ってきた。
中国国営「中央電視台」が、珠海デルタ工業地帯における「不況」の特
集を放映した。
この番組では靴メーカーおよそ2000の工場が倒産したという衝撃的なニ
ュースを伝えた。玩具、繊維製品、弱電部品などの工場でも人手不足に
よる操業困難が原因での倒産も増えていると伝えている。
靴メーカーの4分の1はベトナムへ移転を完了、残りも中国からの転出
を考慮中である。いよいよ中国でさえ産業の空洞化現象がおこりつつあ
る。