André Chang
, Ph.D.
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[AC論説]No. 237 台湾独立の将来について
2008-06-07
Sent: Saturday, June 07, 2008 9:47 AM
Subject: AC通信 No.237
台湾が独立するためには打倒中華民国が最優先である。中華民国の制度
のもとで中華民国を打倒することはできない。国際法によれば台湾の主
権はアメリカが握っている。アメリカの介入こそ独立への道である。
[AC通信:No.237]Andy Chang (2008/06/07)
[AC論説]No. 237 台湾独立の将来について
馬英九政権が発足して一週間の間に急速な中国接近が進み、交渉は中国
の言いなりになって国民党の主張は成果がない。このような状況になっ
ても一般の台湾人は殆ど反応がなく、無気力、無感覚である。
多くの台湾人は今でも民進党が台湾独立の主体だと思っている。民進党
は頼りにならないとわかっていても、独立運動派民進党が推進するもの
と思っている。だが民進党は独立を主張しなくなり、利権のみを追及す
る私利私欲の団体となった。
台湾が独立するためには打倒中華民国が最優先である。中華民国の制度
のもとで中華民国を打倒することはできない。国際法によれば台湾の主
権はアメリカが握っている。アメリカの介入こそ独立への道である。
●路線検討;「台湾の過去と将来」の開催
ある台湾の評論家が、いまでは国民党妥協派が増えて独立派が減少した
と嘆いていた。独立派の減少という批判は民進党の内部批判であって、
実際に台湾人の独立志向が減少したのではない。人民には組織がないか
ら政党や民間団体に頼る。ところが民進党は妥協派が主流となって、独
立はやらない。「和解共生」は泣き言にすぎない。妥協派は何をするのか
もわからない、[お情け頂戴]だけで目標がないのである。
選挙に負けた原因は陳水扁の独立路線であるという妥協派の言論が出て
きて、一部の民間人もこれを信じる傾向がある。新潮流派、謝長廷派が
和解路線を取ったため、民間人が民進党を唾棄して投票率が下がったこ
とについて民進党は言及しない。反省がないのである。
謝長廷は落選すれば政界から引退すると公言したが、急に544万人が私
の投票したから引退しないと居座った。とんでもない。544万人は謝長
廷に賛成して投票したのではなく、「涙を呑んで」台湾人の謝長廷に投票
したのである。人間は信義が大切、謝長廷は消え去るべきである。
敗戦から二ヶ月も経つのに反省はなく、独立派に責任転嫁するのは許せ
ない。失敗の原因は独立路線か和解路線という問題は公開場面で議論す
べきである。謝長廷が反省しなければ民間団体が主体となって公開討論
すべきである。これは単なる民進党の問題ではない、全台湾人の運命を
変えた、責任追及の人民裁判である。
台湾人は今後どうすればよいのか、中国人の奴隷に甘んじるのか?これ
こそ重要な議題である。「路線検討会と台湾の将来」についての台湾独立
会議を提議したい。
●冷え切った米台関係
確かにこの数年来、アメリカと台湾の関係は冷え切っていた。陳水扁が
「台湾名義」を主張して中華民国の名義を台湾に変更する政策と、台湾
の名義で国連加盟を推進したからである。
アメリカは台湾問題の現状維持を主張しているから正名運動に反対した。
表面上はそうである。しかし、真相は陳水扁が「アメリカの同意なくし
て勝手に国連加盟を推進した」から反対したのである。
台湾は米国の暫定占領領土である。台湾の地位問題は未決で、今でもア
メリカが台湾の主権を握っている。それなのに断りもなく台湾名義で国
連加盟するのはアメリカの国策に反する。
●独立と国家意識の袋小路
台湾人が直面しているのは国家意識と独立意識が混乱しているからであ
る。台湾は民主国家ということに拘り続けている。国家であるといいな
がら、中華民国を承認する国は世界で二十数カ国だけ、商業では「台湾」
を認めるが国家として承認しない。
台湾はアメリカの領土ではない、暫定占領地区である。国際法によれば
戦争で占領した地域は占領国の領土に組み入れることは出来ない。但し
占領国は暫定占領権を持ち、やがて占領領土の人民が帰趨を決定する権
利を持つ。
アメリカは台湾の暫定主権を持つが半世紀以上も放置している。台湾人
民はアメリカの無作為のために半世紀以上も苛酷な中国人の圧政下で苦
しんでいる、この責任は重大である。
中華民国は滅亡したが、国民党と民進党は今でも中華民国を維持してい
る。これが台湾人の国家意識の混乱の原因である。国民党は中華民国と
して中華人民共和国と統一、現状維持を討議し、民進党は中華民国制度
のもとで正名制憲を推進して失敗した。失敗したあと馬英九政権が発足
するとすぐに台湾名義を切り捨てた。民進党は選挙で復帰を期待してい
るが人民は期待していない。
中華民国の束縛から逃れるのが課題であるのに、台湾人はアメリカの責
任を求めない。つまり台湾での独立運動はアメリカが国際法的に台湾の
占領権を放棄していないことを知っているが、知っていながら方法を講
じようとしない。
台湾の主権は今でもアメリカが握っていると林志昇/ハーゼルの二人が
主張して三年になるが、台湾では二人の主張を無視している。民進党は
中華民国を擁護している団体だから林志昇/ハーゼルの主張を無視する
が、民間団体はこの問題を正視して討論する必要がある。
●馬英九は台湾を放棄した
これに反して馬英九政権は発足して10日の間に中国に特使を送って講
和、相互交流などを進めた。そして政府は今後の外交文書では「台湾」
を削除すると発表したのである。つまり「中華民国は台湾ではない」と
宣言したのに人民の反応は鈍い。馬英九は台湾を放棄したのである。
和解共生を選挙の主軸とした謝長廷でさえ、馬英九の誹謗罪で起訴され
たのである。謝長廷は法廷で「馬英九は和解共生を唱えていたのはウソ
だったのか」と叫んだという。謝長廷の過ちが台湾人を独裁政権に追い
込んだのである。謝長廷個人の誹謗罪は些少なことだが、彼は台湾人民
に謝罪すべき、万死に値する罪である。
国民党の主席である呉伯雄が中国を訪問し、南京で孫文の墓を参拝した
が、このとき二つのことがあった。
一つは呉伯雄が「われわれは政権を取り戻したことを国父・孫中山にご
報告します」と講演したこと。これは中華民国は台湾人の者ではなく中
国人のものであると宣言したことである。
もう一つは呉伯雄が南京で題字を求められ、「天下為公、人民最大」と書
いたことである。この題字の内容は、「中国の天下を公的(つまり中国人
の)見地から見ると、中華”人民”共和国が最大である」と解釈される。
中華民国は中華人民共和国の臣下として屈服したのである。
●いまこそ民間運動の発足をすべき
台湾は中華民国という独裁国家となった。台湾人の政府ではなく、中国
人の政府となったのである。人民がこの事実に気が付かないまま民進党
を頼って選挙で国民党から政権を取り返すことは不可能である。民衆の
覚醒はいつになるのか不明である。
台湾が自由を取りもどすには中華民国を打倒しなければならない。これ
は革命ではなく、国際法に基づきアメリカの介入を独立運動の中心とす
べきである。民進党は頼りにならないし、頼りにしてはならない。これ
からの独立運動は政府や政党を無視して民間で推進し、台湾島内と外国
の台湾人が一体となり、遅すぎたアメリカの介入を要求すべきである。